ASCO-GI 2020

Abstract 133 大腸癌


Pembrolizuamb in Patients with Metastatic Colorectal Cancer with High Tumor Mutational Burden (HTMB): Results from the Targeted Agent and Profiling Utilization Registry (TAPUR)Study.

First Author : Eyal Meiri, et al.

背景

米国臨床腫瘍学会は特殊な遺伝子変異を有する進行性のがん患者に対して、その遺伝子変異のターゲットとなり得る日常臨床で入手可能な標的薬の抗腫瘍効果を評価するためのバスケット型第2相臨床試験(TAPUR試験)を実施している。
腫瘍の遺伝子変異量(tumor mutation burden:TMB)が免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果予測因子となり得ることはすでに非小細胞肺癌において報告されている1)。今回、1megabaseあたり9以上の遺伝子変異(≧9Muts/Mb)を有するTMB-high(HTMB)の切除不能進行再発大腸癌患者に対するpembrolizumab療法のコホートの結果が報告された。

対象と方法

本コホートの対象は、切除不能進行再発大腸癌で、ECOG performance status(PS) 0-1、臓器機能が保持され、測定可能な病変を有する標準治療に不応/不耐なHTMB(≧9Muts/Mb)の患者とされた。
TAPUR試験ではCLIA認証された研究室で測定された遺伝子検査を元に、遺伝子変異に合わせた治療がプロトコールから割り付けられ、本コホートの対象患者に対しては、pembrolizumabが投与された。最初の8例は3週毎に2mg/kg を点滴静注、その後の20例は3週毎に200mgを点滴静注された。腫瘍の増悪が認められるまで投与を継続した。

本コホートの主要評価項目は、RECIST version1.1に沿った腫瘍の縮小(objective response:OR)もしくは治療開始後16週以降時点での腫瘍の安定(stable disease:SD)の割合である(disease control:DC, OR or SD16+)。
副次的評価項目は、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、CTCAE に基づく有害事象(Grade3-5の有害事象もしくは重篤な有害事象のみ)とされた。

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